12月とお正月のいちご狩りのご予約が増えてきました。
10月は、最低気温が例年より4度ぐらい高かったです。2回目の花芽分化の生育と、3回目の花芽分化形成が
遅れないか心配です。さらにせっかく出来た2回目の花芽分化の生育遅れが心配です。
当館は、人工的に花芽分化を起こさせ、9月上旬から9月末に定植をします。
定植後30日前後で出蕾させるのですが、この30日間の雨や曇りが多く、日照時間が例年に比べて
20~30%(50~70時間)少なく、花芽分化の生育が良くなく蕾の大きさが例年より20~30%
良くありません。つまり大きな実が少ないということです。
つまり、一番日照が必要な時に気候変動が影響しました。
実が小さいので例年より1週間ぐらい収穫時期が早まりそうです。日本全国が同じ現象に見舞われるでしょう。
花が咲いてから収穫までの期間は、花の大きさや気温や日照時間や株の大きさで決まります。
館長の計画通り、早い夜冷は、12月上旬から収穫。普通の夜冷は12月中旬から収穫。遅い夜冷は、
12月下旬(クリスマス~お正月)から収穫が出来るようこれからの30日間は、環境制御が必要です。
いよいよ、イチゴの蕾の摘花を開始します。花の大きさや収穫時期などを考慮して摘花を行います。
収穫が忙しくなる前に、資材の棚卸やお客様をお迎えするためのイチゴ狩りハウスの準備を完了させました。
ここまでを振り返って、1回目の収穫量は、80点ぐらいでしょう。
あの、地獄のような猛暑の中で病気の無い元気な苗作りが出来、人工的な花芽分化もかおり野を除き
ほぼ100点でした。定植から出蕾までの約30日間は、新規に導入した温暖化対策で
日照時間が約20~30%減る中で、例年並みの生育が確保できそうです。
定植後の9月や10月が暖かったので、イチゴの葉が全体的に大きいです。
大きくなりすぎて、茎から折れる葉も有ります。
紅ほっぺだけが、水が少なかったか夏の暑さの影響か芯止まりが5~6%出てしまいました。
収穫量は収穫時期は、これまでの小さい蕾でどれだけ確保できるか、収穫時期を遅らせることができるかが、
課題です。年々温暖化が進むのでさらなる改善を考えて来年に臨まないと成功できないでしょう。
当館は、山梨の他のいちご園に比べていちごだけの販売やいちご狩りで生活しているので、温暖化対策無くして
生活できません。
しかし、様々な物価の高騰は、私たち零細農家などを苦しめています。
今年もイチゴ狩り料金を値上げさせていただきました。ごめんなさい!
手抜きして、品質を落とすわけにはまいりません。
今年も安全で練乳不要な甘いイチゴを5月までご提供します。
写真1.イチゴ狩りハウスの中央の通路が、汚れたり穴が開いていたので、全面張替を行いました。
いちご狩りは、洗わないでイチゴを食べるので、ハウス内は奇麗にしなければなりません。
写真2.いちご狩りのお客様をお迎えする準備が還流しました。すっかり管区農園らしくなってきました。
写真3.右側が早い夜冷処理の章姫。右側が普通夜冷処理の章姫。定植が1週間違いますが、
株の大きさは、ほぼ同じになりました。
写真4.早い夜冷処理の章姫は、3~4個目の花が咲いています。普通夜冷処理の章姫は、
1~3個目の花が咲いています。
写真5.順路2のかおり野・紅ほっぺ・白イチゴ。かおり野の株は、例年より大きいので、
自然花芽分化が4~5日遅れました。紅ほっぺも、苗が良かったので大きな株になりました。
10月21日頃の出蕾しか株に追加で蕾が出ている株も有ります。
館長は、追っかけ2番と呼んでいます。
写真6.例年より大きい紅ほっぺと白イチゴ(ホワイトベリー)。
写真7.じゅんろ1の章姫。遅い夜冷処理で、1個目の花がまばらに咲いています。
館長が理想とする株の背丈です。
写真8.遅い夜冷処理の章姫だけ、定植の間隔を20Cmから25Cmに変更しました。
成功すれば、来年からチャレンジします。
写真9.上から見た遅い夜冷処理の章姫。例年より定植から出蕾までの30日間は、
日照が30%少なくなりました。株が大きかった分何とか、例年並み以上の
実が収穫できるかもしれません。
新葉が、元気な証拠でツヤがあり、ピカピカ輝いています。
写真10.右側が白イチゴ(ホワイトベリー)。左側が夜冷処理のアイベリー。
定植時は、例年より小さかったのですが、現在は過去最高に大きいです。
気温の影響か苗の張りが良かったかです。
写真11.右側がスターネイト。左側が、もういっこ。比較的栽培が夜挿すそうです。
問題は、甘くて香りのよいイチゴが収穫できるかです。
写真12。株が大きいので花が少ないように見えますが、一番花盛りです。
手前が、もういっこ。奥がスターナイト。
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