イチゴの花が咲き始めました。蕾取開始!

コロナ感染も第8波に向かって拡大しているようです。

イチゴの方は、無処理の章姫を除き、ほぼ出蕾が、完了しました。

紅ほっぺを除き、まだ大きい花は少ないです。

花が小さい原因を調査しました。

昨年と今年では、9月と10月の平均値は、ほぼ変わりません。

1.昨年同様、今年も日照時間が、5.4時間と低く、良い蕾が出来なかった。

2.昨年と今年では、

 (1)昨年の9月は、気温が低く、頂花房の花芽分化を起こしやすかった。

 (2)今年の9月は、気温が高く、頂花房の花芽分化が他の農園は、遅れた

    当館は、夜冷処理をしていたので、遅れなくて良かった。

 (3)昨年の10月は、気温が高く2番花の花芽分化が遅れた。

 (4)今年の10月は、気温が低く2番花の花芽分化は、予定通り起きた。

    しかし、他の農園は、ようやく頂花房の花芽分化が起き始めた。

    おそらく、他の農園は、頂花房と2番花が同時に近い状態で出てくるかもしれません。

 (5)最近の9月と10月の天候は、雨が多く日照時間が少ないので、蕾の生育が良くなく、

    大きな花が咲かないで、小さい実の収穫になりそうです。

 (6)一番蕾の成長にとって必要な日照時間が、今年の2か月は、昨年より1日、0.8時間、

    9月と10月の合計では、48.8時間も少なかった。

2021年と2022年の9月と10月の比較。

気温(℃) 日照
時間
平均 最高 最低 (h)
 
2021年9月 22.7 27.7 19.0 5.0
2021年10月 17.9 23.3 13.5 6.1
  40.6 51.0 32.5 11.1
平均 20.3 25.5 16.3 5.6
2022年9月 24.7 30.2 21.0 5.4
2022年10月 16.2 21.7 11.5 5.2
  40.9 51.9 32.5 10.6
平均 20.5 26.0 16.3 5.3

更に平均値で比較するのでなく、毎日のデーターで比較すると、更に蕾の

生育の良く無さが分かりました。

定植した9月14日から出蕾完了の10月末までを調査。

(1)日照時間は、9月17日から極端に雨や曇りが多く、日照時間が減っています。

(2)日照不足で、定植直後の株の生育や蕾の生育が遅れたようです。

(3)蕾の出蕾が終わる9月末まで、雨や曇りで日照不足になり、イチゴの株と蕾の生育が遅れた。

以上のように、又今まで以上に来年の対策が必要になりました。

2022年9月のデーター。

気温(℃) 日照
時間
平均 最高 最低 (h)
 
1 25 29.9 22.6 0.3
2 24.2 30.5 22.4 0.3
3 25.5 31.1 21.9 5
4 26.9 33.3 22.5 7.3
5 27.7 34.5 23.1 11
6 27.7 33.4 23.7 8.6
7 25.6 28.2 24.1 0
8 24 27.1 22 0.4
9 25.7 31.5 21.9 5.4
10 26.6 32.9 22.8 4.8
11 26 32.9 20.7 11.6
12 26.4 33.5 20.5 11.1
13 27.1 34.4 20.8 10.2
14 27.9 34.5 23 8.4
15 25.5 30.9 22.8 8.2
16 25.5 31.3 22 9.3
17 24.4 29.8 18.6 3.9
18 24.7 28.6 21.9 1.6
19 26.1 31.6 23 5.4
20 22.6 28.6 18.2 0.3
21 21.1 27 18.1 3.9
22 19.6 22.3 18 0.1
23 19.6 21.6 18.4 0
24 24 30.3 19.9 3.5
25 24.4 30 20.8 7.8
26 24.4 30.8 20 9.9
27 24.5 30.7 20.9 7
28 23.1 28.5 19.4 5.7
29 22 27 19.1 1.5
30 22 29.1 16.9 10.2

2022年10月のデーター

気温(℃) 日照
時間
平均 最高 最低 (h)
 
1 21.1 29 14.3 11.1
2 21.5 30.1 15.2 10.6
3 20.5 25.8 16.4 1.6
4 21.5 28 15.3 7.7
5 19.5 22.9 15.4 0
6 14.1 15.7 12.2 0.2
7 13.1 13.9 12.4 0
8 16.9 22 12.9 3.1
9 16 21.6 12.7 1.9
10 17.4 23.1 13.3 5.2
11 19.1 26.3 14.2 8.7
12 16.8 19.3 13.9 0
13 16.8 18.5 14.8 0
14 19.3 26.1 13.8 4.8
15 20.6 27.4 14.7 8
16 21.6 26.9 18.3 5.1
17 20.1 22.3 18.5 0
18 17.2 20.1 13.3 0
19 15.1 21.1 10.2 8.1
20 13.2 20.9 6.8 10.4
21 14 20.6 7.3 9.6
22 15.1 20.7 11.6 2.4
23 15.9 24.3 8.7 9.4
24 13.6 17.1 9.7 0.2
25 10.4 13.5 6.9 0
26 10.9 19.2 4.4 10.2
27 10.4 17 4.2 7.3
28 12.1 19.3 5.8 8.2
29 13.6 21.2 7 9.4
30 12 18.3 7 6.9
31 12 20.1 5.4 9.8

11月末から12月末までの実の大きさは、小さいと推定されますが、残り1月から2か月間、

イチゴの実を大きくするように、イチゴの株の生育を良くします。

現在の栽培状況

1.芯止まりに関して、紅ほっぺは、2.6%。章姫は、1%以下。

2.紅ほっぺの2番と思える出蕾が始まりました。心配なのは、少し早いので芯止まりが増えるかもしれません

3.章姫の2番花は、予定では、11月14日頃です。良い花が咲くよう頑張ります。

4.かおり野は、9月3日頃に出蕾した株に、2番花の出蕾が出て来ました。

5.無所処理の大きな章姫にも、20株ぐらい出蕾が見られました、全体的には、11月14日以降でしょう。

6.新人の作業者は、葉欠き➡ランナー取➡横芽取➡腋芽取➡蕾取を毎日、初めてで慣れない作業に

  追われています。作業は遅いですが、頑張ってくれているので助かります。

写真1.順路1の章姫。大きな株に成長しています。しかし花は小さいです。

写真2。まだ頂花房の1個目の花しか咲いていません。ぼつぼつ2期目の花が咲きます。

写真3.夜冷と半夜冷処理の順路2のかおり野・紅ほっぺ・ホワイトベリー。どの株も大きくなっています。

写真4.紅ほっぺの花は、もともと小さいですが、例年通り大きな実が期待できます。

写真5.かおり野の花が咲き始めました。これから咲く花は、大きな花が咲くでしょう。

    例年に比べると花が小さいです。

写真6.遅い夜冷処理の章姫。必死に株と蕾を大きくしています。

写真7.遅い夜冷処理の順路2のかおり野・紅ほっぺ・ホワイトベリー。

    少し花が咲き始めました。

写真8.無処理の章姫。章姫の中では、株が一番大きいので、出蕾が11月14日と

    遅れるでしょう。

写真9.右側が夜冷処理のホワイトベリー。左側が、夜冷処理のアイベリー。

写真10.一番定植が遅かった遅い夜冷処理の紅ほっぺと半夜冷処理のアイベリー。

 

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