平日は、いちご狩り日記をお読みください。
イチゴの無農薬栽培ほど難しい栽培は無いと言われています。
何故なら、イチゴは親株の栽培→苗採り→収穫と1年間栽培が続き、
1年間同じ化学農薬を使用します。
そのため、病害虫に抵抗性が出来て化学農薬が年々効かなくなることです。
そんな中、イチゴ狩りのお客様は洗わずにイチゴを召し上がられます。
館長は、お客様の安全を第一に考えておりますので、残留農薬ゼロのイチゴを
ご提供出来るように頑張っています。
館長は高価ですが、人体に安全な生物農薬を駆使して化学農薬を使用しないで、
残留農薬ゼロの実現を果たしました。
農林水産省は、無農薬や減農薬や低農薬と言う言葉を10数年前から廃止して
「無農薬栽培農産物など区分毎の名称から、一括りの名称(「特別栽培農産物」)
へ変更」とした。
NHKやテレビでは、レタスなどのLED栽培を無農薬と報道しているが、館長のような
個人が「無農薬」と言う言葉を使うと農林水産省の方がご来館され、直々に注意される。
従って、館長は化学的に残留農薬を検査して残留農薬ゼロの検査証明書をお客様などに公開して、
当館のイチゴは、残留農薬がゼロであることをお知らせしてご安心頂いております。
この自腹での検査費も10年間で100万円を軽く越してしまいました。
いちご狩りハウスのビニールは、無農薬を継続し始めた10年前から外部の害虫や病原菌を
遮断してきました。
無農薬は、毎年少しずつ病害虫(うどんこ病・オンシツコナジラミ・ダニ・コバエ)などを
駆除軽減して達成したものです。
笑い話ですが、無農薬1年目はコバエが大量に発生して1か月間毎日ハエタタキでコバエを
殺しました。多い時は1日数百匹、午前中は東側の暖かい所、午後は西側と追いかけた。
しかし、今年の2月の雪害でいちご狩りハウスが倒壊して7月中旬までの半年間
ハウスと言う障害物が無くなり、病害虫が中に侵入できるようになりました。
ハウスが倒壊して一番心配していた病害虫。
栽培に使う培地(ヤシ殻;ココ)は、ハウスの解体と同時にビニールで覆い、病害虫が
侵入できないようにしました。
地面に接触した培地は、再利用を避けました。
ベットの修理で培地を移動する時は60Cmのブロックに小分けしてビニール袋にいれ、
極力地面や外部と接触しないようにしました。
このため、培地を入れたビニール袋は、3000袋にもなりました。
この3000個の培地の移動には、膨大な労力を必要としたのでボランティアの皆さんの
お力をお借りしました。
他の倒壊したいちご園のように培地を全て新品に交換すれば、楽でより病害虫の
心配はありませんでした。
しかし館長としては、まだ使える約2百万円の培地を捨てる気にはなりませんでした。
その後7月から9月前半まで、ベットの培地(ヤシ殻;ココ)は、ビニールで覆い乾燥させたり、水を入れて太陽熱で
熱消毒したりして病害虫の駆除をしました。
いちご狩りハウスの床は、イチゴの定植前に、農薬で何度も洗い流しました。
現在は、生物農薬で病害虫の駆除や増殖を抑えています。
いちご狩りハウスの病害虫の存在を調べるために、10月5日にホリバーを取り付けました。
黄色のホリバーには、見たこともないようなコバエが捕獲されていました。
さらに、強敵のミカンキイロアザミウマが少し捕獲されました。
このミカンキイロアザミウマの駆除に効果がある生物農薬は、ほとんどありません。
天敵では、ククメリスがミカンキイロアザミウマを捕食しますが、イチゴの株1株に
ククメリス50匹が必要で、とても費用的に使えません。
生物農薬のボタニガードは、ミカンキイロアザミウマに付着して、カビの菌で
ミカンキイロアザミウマを殺します。
過去4月に館長がバタニガードを使用した時にはほとんど効果がありませんでした。
現在は、ハウスを締めているのでボタニガードの菌が活性化する湿度70パーセントを
キープできるので、17日に散布する予定です。
寒くなった現在のミカンキイロアザミウマの存在を確認するために、10日に新しく
青のホリバーを取り付けました。
残念なことに、数匹ミカンキイロアザミウマが捕獲されました。
写真1.培地(ヤシ殻;ココ)が入っているベットをビニールで覆い、
病害虫の侵入を阻止。
写真2.3000個の培地が入った袋をボランティアの皆さんの協力を得て、
補修するベットから取り出し移動しました。
写真3.黄色のホリバーに見たことのないコバエが付着していました。
写真4.黄色が10月5日に取り付けたホリバー。
青は、今回ミカンキイロアザミウマの存在を再確認するために取り付けた
ホリバー。