コロナの感染が爆発的に拡大しています。
来週、東京が4万人を超えると、何もしない岸田内閣も手を打たなければならないでしょう。
毎年異常気象の報告がされているように、温暖化も植物の限界点を越すような異常気象になってきました。
ヨーロッパの熱波は、とてつもなく40度と言う高い暑さになっています。
館長も毎年温暖化に備えて、設備の改善や新規投資を行ってきました。
しかし、今や今までに考えられるレベルの対策では、この温暖化を乗り切れないでしょう。
館長は、苗取が終わった7月から9月中旬までの育苗ハウスの高温対策。
及び、8月中旬から10月中旬までの第一次花芽分化期と第二次花芽分化期の高温対策です。
まずは、育苗ハウスの高温対策についてご報告します。
これまで何回もご紹介した「葉無挿し木法」や「葉無直接定植法」は、文字通り温暖化対策の申し子です。
今年の6月に猛暑日の連続のなかで、完璧な苗取が出来たのが何よりの証拠です。
挿し木が終わった苗は、定植が始まる9月上旬まで育苗ハウスで育てます。
しかし、育苗ハウスは、温暖化により11時から15時頃まで極端な高温になります。
さらに、朝日や夕日(西日)も、無視が出来ないほど照度(5万L)が高くなっています。
そこで、当館は、7月から9月までの間、育苗ハウスに常時20%の遮光を追加します。
暑い昼間11時から15時までは、天井の従来の遮光カーテンを併用して暑さ対策をします。
これにより、高温による苗の病害虫の発生を抑えたり、生育や徒長などを抑えたり出来て
様々な効果が期待できます。
写真1.従来は、11時から15時までを除き、このように遮光カーテンが無い状態でした。
しかし、温暖化により11時から15時以外も遮光が必要になりました
写真2.今年から7月と9月までの育苗ハウスは、遮光率の低い20%の遮光カーテンを常時
載せて、温暖化対策をします。薄い遮光カーテンが見えますか???
写真3.今年から11時から15時までは、常設の20%遮光カーテンと天井の60%遮光カーテンを
併用(二重)して、作業者の暑さ対策とイチゴの苗の暑さ対策をします。
かなり、涼しくなりました。
写真4.6月23日に「葉無直接定植法」で定植した苗に花芽が付きました。
狂って花芽が来たときは、芯止まりになります。今回は、芯止まりでないので
自然花芽分化したのでしょう。
写真5.「葉無挿し木法」で苗取した章姫にも沢山花芽が出ています。
今年は、花芽が出るのが早いですね。芯止まりでないので安心です。
写真6.6月23日に先行生産で「葉無直接定植法」で定植したかおり野。