かおり野にまさかの無病徴炭疽病が発生!ようやく対策が決まりました。

今日は外の天気は午後快晴になりました。明るさは、13万ルックスです!

もう立派な初夏の照度です。

今日の最高気温は、30.2度。ハウス内の最高気温は、32.8度です。

当館のハウスシステムのお陰で、ハウスの気温上昇を、2.6度に抑え込めました。

通常のハウスですと5度から7度の気温上昇になります。

ハウス内の照度(明るさ)を1.5~3万ルックスに下げるために、大忙しでした。

今年はなかなか、こんな快晴の天気が来なかったので、苗取の前に13万ルックスの天気が来て良かったです。

一番難しかったのは、栽培ハウスの明るさを均一にすることでした。

何故ならば、ハウスの谷下の明るさが極端に少なくなるからです。

しかし、過去の経験から黒の遮光カーテンと白の遮光カーテンの併用で栽培ハウスの気温や

照度を下げることが出来ました。

5月末頃からかおり野のランナーに炭疽病らしき茎のエグレが出て来ました。

今年はかおり野を一番陽当たりの良い場所に移動したので、ランナーが赤くなったり、

風でランナー同士がこすれて傷だと思っていました。

万一のことを考えて、県の環境部病害虫課に調査を依頼しました。

その結果、持って帰ったランナーから炭疽病菌が出ました。

(その後10日間炭疽病を増殖させましたが、炭疽菌は出ませんでした。)

しかし、館長は下記理由で理解できませんでした。

1.炭疽病の特徴の導管が黒くなってない。

2.400本同時に全てが炭疽病になるなど、考えられない。通常は少しずつ病気で枯れる。

3.栽培ハウスは、苗取から今日まで、病気で1本も枯れていない。

4.親株も1本も枯れていないし、クラウンの切り口もきれいで異常がありません。

しかしながら、炭疽病の菌が発見された以上、炭疽病と信じるしかありません

私も初めて聞きましたが、「無病徴炭疽病」と呼ばれているらしいです。

イチゴ栽培を20年以上経験すると、何度もトラブルに巻き込まれているので、流石に危機管理能力が

備わってきます。

育苗ハウスのかおり野の親株は、他の品種に感染しても大変なことになるので、

今年の挿し木に苗取には使えません。

館長は、万一育苗ハウスの親株が使えないときは、栽培ハウスの株を親株の代わりに使えるように

残してあります。

この栽培ハウスのかおり野も炭疽病に感染しているかもしれません。感染の確率は非常に少ないですが、

かおり野同士、かおり野と他の品種に感染が拡大しないように苗取をしなければなりません。

かおり野は、館長の特許「葉無直接定植法」で頭上冠水無で苗取と定植が同時に出来ます。

この方式であれば、安心して今年も苗取が出来るようになりました。

写真1。左側が、ホワイトベリーの親株。右が紅ほっぺの親株。

    どちらも見事にランナーが出て子供の苗が沢山あります。

    過去最高の出来栄え!

 こんな素晴らしいナイアガラの苗は見たことがありません(自画自賛)。

写真2.両側とも紅ほっぺの親株。過去最高の出来栄え。

写真3。左はかおり野の親株。古い病気らしいランナーは全て除去しました。

    現在は、ほとんど病気らしい症状はありません。使えなくて残念です。

    右側は、章姫の親株。20日からの苗取に先駆けて、先行生産をして

    問題点を洗い出しするために10日に500本ほど、テストで挿し木しました。

    現在の所、活着率も100%と良好です。

写真4.章姫の親株。肥料が少し少なかったので、苗の数量が少なく、ランナーの本数も

    少ないです。しかし、10日のテストで、太郎苗まで使えそうなので、結果的に

    1株から20本以上、良い苗が採れそうです

写真5.今年は涼しいので、子供の苗に花が多いです。意外と芯止まりになっていないので

    安心しました。

写真6.左側が万一の備えて残しておいた、かおり野の苗。沢山ランナーも出て

    予想以上に良い大苗が出ています。

    紅ほっぺは、栽培ハウスとしては、過去最高の出来栄えです。

    子供の苗も潤沢にあります。恐らく使用しないで終わるでしょう。

写真7.万一の備えて残しておいた章姫の株。こちらも良い苗が、沢山出ています。

    しかしながら、使わないで終わるでしょう。

写真8.こんなに良い苗が沢山あります。使う必要場ない時ほど、沢山良い苗が

    取れます(笑い)。

写真9.かおり野のランナーの炭疽病の写真。毎年どの品種にも出てきているランナーで

    これが炭疽病だと怖いです。

 

 

 

 

 

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