12月~1月10日までのいちごがりのご予約は、定員に達しましたので
ご予約をお受けできません。
12月28日からのいちご狩りのご予約は、毎週1週間前に追加ご予約をお受けいたします。
(収穫量が少ない時は、追加ご予約をお受けできませんのでご了承ください)。
12月に入り少し寒くなり冬らしくなってきました。
今年の異常気象は、山梨の農作物にももやブドウなどに大打撃を与えてきました。
県外では、リンゴを始め稲やミカンなどにも影響が多大です。
異常気象にも、農作物の収穫量をゼロにするような大雨や台風の襲来と
日照不足による農作物の生育不良や病気による収穫量の減など2種類があります。
当館も異常気象に負けないように、7月から苗を大きくしたり、8月に苗に冷房を掛けたりして
強制的に花芽分化を起こさせて10月20日頃に花が咲くようにして、
収穫は12月上旬にするようにしています。
しかし、今年の異常気象は桁外れに例年の累計日照や気温が変化しています。
過去にない大幅な気象の変化のため、実が小さくなったり収穫が減ることを
館長は、予測していました。
しかしながら過去にない変化の為、悲しいことに現在のような例年に比べて半分以下の収穫量を
予測できませんでした。
このため、少なめにご予約をお受けしたお客様には、事情をご連絡及びご説明して
お詫びすると同時に、下記2項目からお選びいただくことにしました。
苦渋の決断をご理解いただくよう進めます。
1.実が小粒で食べる量が少ないことをご承認していただく。
2.ご承認いただけないお客様には、ご予約をキャンセルしていただくことにしました。
最近は、異常気象による収穫量の変動が大きく、毎年館長も悩んでいます。
当館の収穫量が少なくなった原因をご説明いたします。
1.苗の育苗期間の7月は、日照時間が例年の半分しかなく、生育が遅れた。
2.花芽分化から出蕾までの一番重要な時期に、累計日照時間が昨年より35%も少なく、
株の生育が出来なかった。このため蕾に栄養が行きわたらず、出蕾した花が不受精になったり、
小さな花になり、実も小さくなった。
(人間で言えば、妊娠中のお母さんが食べるものが少なくて、赤ちゃんに十分な栄養が
行かなかったのと同じです)
3.9月と10月の平均気温は、例年より1.2~1.3度高くなり、
(1)夜冷処理をしないイチゴ園は、出蕾が遅れて、収穫時期が遅れている。
(今年の紅葉が1月ぐらい遅れたのと同じ)
(2)当館のような夜冷処理をして出蕾を早めたいちごは、生育不良で
不受精や花が小さくなり、収穫減。
山梨県の過去5年間の気象情報のまとめ
過去5年間の日照時間 | ||||||
15年 | 16年 | 17年 | 18年 | 19年 | 平均 | |
7月 | 177.2 | 200.6 | 189.1 | 237 | 90 | 179 |
8月 | 173.6 | 199.5 | 146.5 | 225 | 192 | 187 |
9月 | 133.5 | 110.1 | 171.0 | 99 | 182 | 139 |
10月 | 231.0 | 136.9 | 115.7 | 191 | 125 | 160 |
過去5年間の平均気温 | ||||||
15年 | 16年 | 17年 | 18年 | 19年 | 平均 | |
7月 | 25.9 | 26.3 | 27.4 | 28.3 | 24.8 | 26.5 |
8月 | 27.2 | 27.1 | 27.3 | 28.2 | 27.9 | 27.5 |
9月 | 22.2 | 24.2 | 22.6 | 22.7 | 24.4 | 23.2 |
10月 | 17.2 | 18.2 | 16.5 | 18.1 | 19.1 | 17.8 |
現在のいちご園の状況は、2番目の元気な花が出蕾中です。
1月中旬から、例年以上に良い2番花の実が収穫できるでしょう。
何故なら、1回目の実が例年より少なかった分、2回目のみに余力が残っているからです。
写真1.順路1の章姫。実が少ない分イチゴの株が元気です。
写真2.順路2の紅ほっぺ・かおり野・ホワイトベリー(白イチゴ)。過去最高の株の仕上がり。
でも、1回目の実は少ないです。
写真3.順路3のかおり野。唯一定植を8月中旬に行ったので、10月の影響が少なかった。
写真4.高級品種のアイベリー。
写真5.高級品種のあかねっ娘(ももいちご)。