今年も色々ありましたが、何とか12月4日に開園できる見込みです。
12月上旬は、品種間の収穫時期がバラつき、3~4種類のいちご狩りになり、
イチゴの粒は、例年並みか少し小粒のイチゴになりそうです。
12月下旬からは、紅ほっぺとホワイトレディーを除いて、4種類は食べれそうです。
粒の大きさは、例年以上でしょう。
1月中旬ころから6種類の全品種が食べられるでしょう。
毎年のことですが、天候の影響や品種の特性があり、全てのお客様に6種類全部を
食べられるようにするのは、至難の業です。
今年も6種類が食べられるように頑張ります。
(もし食べれないときは、怒らないでもう一度時期を変えていちご狩りに来てくださいね!)
来シーズンは、14年2月14日の雪害で倒壊したハウスの全てが再建でき、
さらに新しい設備と古い設備の使いまわしにも慣れてきて
もっと、楽にイチゴ栽培が可能になるでしょう。
12月4日の開園までの経緯。
1.親株ハウスが未完成の中、いちご狩りハウスを親株ハウスの代わりに使用して、
苗採りを行いました。この苗採りは猛暑に見舞わられて苗が病気になったり
苗を育苗ハウスに移動したりで苦労しました。
2.8月末の雨の連続で、小さな苗が日照不足になり例年になく花芽分化を迎え、
10月5日には出蕾が始まってしまいました。
10月5日から10月19日頃に出蕾した3~4割の苗は、定植遅れになり、
収穫をあきらめて、蕾除去しました。
しかし、幸運なことに早く出蕾した苗の2番花が11月26日から徐々に
始まり12月末からお正月の収穫が可能になりました。
3.雪害の後遺症で、栽培用のベットの中のPHがバラつき、微量要素が
吸収できないベットが一部に発生していまいました。
PHダウン剤にて対応することにより、現在は完全復活しました。
4.12月上旬から12月中旬に収穫できる株の花は、八重が少なく
大きな実が期待できません。
さらに、今年の10月から11月の昼間の温度(最高気温)が例年になく高いので、
出蕾から収穫までの期間が通常の50~60日が10日近く短くなりそうです。
今後は、この収穫時期が早まるのと、小粒のイチゴを大きくする対策を
12月中旬まで行います。
5.あかねっ娘(ももいちご)の出蕾が、11月9日の時点で約50%と遅れています。
前述の4項の対策を早く行うとあかねっ娘(ももいちご)の花芽分化が遅れて出蕾が
さらに遅れる可能性が出てしまいます。
今日、非常に出蕾が遅れそうな株を2株選び、成長点の蕾の発生状況を調査しました。
嬉しいことに、2株とも成長点に蕾が見つかり、残りのあかねっ娘(ももいちご)は、
1~3週間以内に出蕾することが、確認できました。
これで、明日からは、収穫時期を遅らせながらイチゴの実を大きくする対策を実施します。
写真1.順路1の章姫。ようやく9月28日に定植した半短日夜令処理の章姫が
大きな株になり、1番花の出蕾が遅れている株と2番花の出蕾の株が同時に
見られます。株の大きさは、昨年以上です!
写真2は、順路2の紅ほっぺ・かおり野・アスカルビー・ホワイトレディー。
かおり野とアスカは、2番花が出蕾しています。ホワイトレディーは、
極端に出蕾が遅れており、お正月に収穫できる株は、少ないです。
紅ほっぺは、12月上旬に収穫が集中して、12月末からお正月は、
収穫できる株が少なさそうです。
どの株も、例年以上の大きさに、生育しています。
写真3.あかねっ娘(ももいちご)は、株が大きいのですが、出蕾が50%と
遅れています。11月23日頃にはすべての株が出蕾するでしょう。
写真4.ようやく八重の花が増えてきました。イチゴの花弁は、5~8枚です。
基本的に、花弁の枚数が多いほど大きな実になります。
12月のいちごの実は、それ以外の要因でイチゴの粒の大きさが異なってきます。
写真は、紅ほっぺの花。
写真5.今年からお客様にご提供する新品種のホワイトレディー。
2番花と3番花でもこんなに大きな花が咲きます。
大きな実が期待でj来そうです。
写真6.出蕾が遅れている元気なあかねっ娘(ももいちご)の成長点付近の写真。
元気な株をつぶしてしまうので、もったいないですが、1~4週間後の
出蕾が予測できるので、便利です。
4週間先までわかれば、精神的にも気が楽です。