最近は、めっきり寒くなり日の出も遅くなりました。
10月に入り、今年は昨年に比べて3度近く最低気温が低くなっています。
館長は、12月のお歳暮の時期に大粒のイチゴ、12月末には、小粒のケーキ用のイチゴ、
お正月は大粒のイチゴのいちご狩りが収穫できるように、
毎年、12月上旬から収穫出来る夜冷処理の苗と
1月上旬から収穫出来る半短日夜冷処理の苗を準備して対応しています。
しかし、今年は8月の異常気象で花芽分化が早くなり、無処理のイチゴでさえ
12月上旬に収穫出来る苗になったので、今年は、短日夜冷処理と半短日夜冷処理の苗の
収穫時期の差が無くなりそうです。
可能性が少ないですが、お正月のいちご狩りが出来るように半短日夜冷処理の苗の
出蕾が10月末になることを祈る毎日です。
収穫時期を12月末から1月上旬に合わせるには、摘花や温度調節による収穫時期の
修正が少し可能ですが、一長一短があり難しいです。
いずれにしても、10月末までの出蕾状況で対応を考えなければなりません。
お歳暮用イチゴを待っているお客様、ケーキ用イチゴを待っているケーキ屋さん、
お正月のいちご狩りを毎年の行事にしておられるお客様の顔が思い出され、
何とかしたいと思う毎日です。
9月1日~10日頃の定植した自然花芽分化による10月5日時点のの出蕾状況。
1.章姫 45%
2.紅ほっぺ 30%
3.アスカルビー(今年は夜冷処理は無し) 45%
4.かおり野 92%(毎年夜冷処理は無し。出蕾は、例年並み)
9月15日から定植の短日夜冷処理や半短日夜冷処理の出蕾。
9月15日~25日の定植した短日夜冷処理の苗の10月5日時点の出蕾状況。
1.章姫 17%
2.紅ほっぺ 6%
3.あかねっ娘(ももいちご) 3%
4.アイベリー 0%
5.ホワイトレディー 0%
6.サラダイチゴ 0%
この数日は、出蕾時期が明確になった株から葉欠きをしたり、蕾を除去したり
しています。
蕾を除去すると2番目の蕾が早く出るので、少しでも早く蕾を除去します。
葉欠きをすると、病害虫が葉ごと除去できるのと、古い葉を取り除き新葉に
光が当たるようにして光合成を促進します。
更に古い葉を除去すると、イチゴさんも新葉を早く出そうとします。
新葉が早く出ると新葉の回転が良くなり順番待ちの2番目の蕾も早く出てきます。
写真1.富士山に初冠雪がありました。昨年より5日早いそうです。
残念なことに、写真に収めることが出来ませんでしたので、
昨日の写真をお見せします。
稲刈りは、来週でしょう。
写真2.葉欠き前の無処理の紅ほっぺ。
写真3.葉欠き後の無処理の紅ほっぺ。
写真4.日照が少なくなってきたので、新葉と古い葉が光を奪い合っています。
写真5.古い葉が無くなり、新葉が十分に光をもらえるようになりました。
写真6.毎年、手で受粉しても綺麗に受精しないので、蕾の除去が遅れても良いと、
安心していましたが、ミツバチがいなくても風で綺麗に受精しています。
あわてて蕾を除去していますが、除去するのがもったいない気がします。
写真7.除去した古い葉と蕾と花。
14日に来るミツバチさん達にも、少し花を残してあります。
写真8.紅ほっぺの花。
写真9.毎年出蕾が遅いアスカルビーの花が、こんなに咲いています。