土日は、この館長のブログをお読みください。
山梨県は、2月14日と15日の雪により過去最高の積雪150Cmになりました。
過去最高の積雪は、50Cmとけた外れの積雪量でした。
現在倒壊したいちご狩りハウスの立て直しを行っていますが、何センチまでの
積雪を想定して対策を行うかが課題です。
弱いと言われる当館のパイプハウスも、過去最高の50Cmの雪には倒壊しない構造でした。
今回は、雪に強いパイプハウスの条件として、
今回の積雪150Cmプラスアルファー30~50Cmと考えています。
雪害が発生してから3月以上たちますが、悲しく残念なことに
国・県・市の農業関係の役所や農協などから、雪害の原因や「雪に強いハウス」の
建て方などについての報告は一切ありませんでした。
このような技術不足状況が、日本の農業の衰退や繁栄を阻害しているのでしょう。
しかたなく、館長はハウス屋さんと相談しながら独自に「雪に強いパイプハウス」を
再建しています。
当館の雪に強いハウスについては、後日ご報告します。
積雪で倒壊した原因としては、
1.パイプの強度不足。
2.構造破壊。
3.偏った雪によるゆがみ。
対策としては、下記が知られています。
1.雪が落ちやすい形状。
2.横に広がらない補強。
3.二重パイプ構造。
3.沈下防止パイプ。
山梨で約2割のハウスが150Cmの積雪に持ちこたえました。
タイプ的には、
1.コストの高い角パイプハウス。
2.太い支柱の間隔(2.5M~3M)に太いアーチを組み込んであるパイプハウス。
(二重パイプ構造?)
3.太い支柱の間隔にX型の補強がしてあるパイプハウス。
(沈下防止パイプ?)
この条件にハウス内の温度を高める暖房の能力が関係します。
当館の雪に弱かったパイプハウスの弱点の推定。
アーチ部が雪でパイプが曲がり、その歪でパイプハウスが、徐々に
中心に引っ張られた結果、倒壊に至った。
写真1.当館の雪に弱いハウスパイプハウスの構造。
天井のアーチ部の補強は、アーチの頂点をAの字のように48mmのパイプで
補強してありました。
写真2.しかし、雪により天井のアーチ部が変形してしまいました。
左側のアーチ部は、太い48mmのパイプも一緒に曲がってしまいました。
まだ、右側は太いパイプで持ちこたえています。
写真3.さらなる積雪で、天井のアーチ部が両サイドとも変形。
太いパイプも真中で折れ曲がっています。
ここまで、曲がるとパイプハウスは完全に天井が床に着くまで
倒壊します。
写真4.山梨で150Cmの積雪に倒壊しなかったパイプハウス。
太い支柱の間隔(2.5M~3M)に太いアーチを組み込んであるパイプハウス。
(二重パイプ構造?)
写真6.山梨で150Cmの積雪に倒壊しなかったパイプハウス。
太い支柱の間隔にX型の補強がしてあるパイプハウス。
(沈下防止パイプ?)