いちご狩りのご予約が少しずつ増えてきました。
9月から11月までの
①雨や曇りによる日照不足と
②最低気温が昨年より4度も高い
③猛暑による苗の影響
④9月の定植時の高温
など4つの異常気象により、
①夜冷処理のイチゴの収穫時期が早まる
②イチゴの粒が小粒。
③超果房の不受精が多い
④秀品率が良くない
⑤葉が大きい。
などクリスマスの出荷を目指していた農家は、クリスマスには、イチゴがなくなり、
大幅に収穫量が減りそうです。まだ、気が付いている農家は、少ないでしょう。
当館は、
①夜冷処理の収穫時期を12月1日頃➡11月20日頃収穫開始
②半夜冷処理の収穫時期を12月10日頃➡12月1日頃開始予定
③遅い夜冷処理の収穫時期を12月25日➡12月20日頃開始予定
それぞれ、5日から10日収穫時期が計画より早まりそうです。
花芽分化が起きてから収穫までの期間は、苗の大きさや気温や日射量の影響で、
約70日から95日のばらつきが出ます。
山梨の自然花芽分化は、10月の5日から15日頃です。長雨の影響で、昨年より7日から15日、
花芽分化が早く起きたようで、現在出蕾が始まっていると推定できます。
当館の夜冷処理のイチゴは、少しずつ2番目に花芽分化した苗の蕾が出てきています。
紅ほっぺは、毎年のことですが、1番と2番がくっついて出ている株も有ります。
館長は、「追っかけ2番」と呼んで摘花行っていますを。
2番目の花芽分化は、10月の暖かさで昨年より1週間遅れています。
3番目の花芽分化が遅れないことを祈っています。
19日の火曜日から最低気温が10度を下回り、天気予報では3~5度になりそうです。
章姫のハウ収穫は、完熟で糖度17.5度。
かおり野は、完熟で14度です。
これから、さらにイチゴが甘くなるように栽培管理を改善します。
写真1.右が順路1の夜冷の章姫。左が順路1の半夜冷の章姫。収穫時期を除いて、
ほぼ同じ株の大きさになりました。
写真2は、夜冷処理の章姫で、赤い実がちらほら見えます。
写真3.順路2のかおり野・紅ほっぺ・白イチゴ。左側が、紅ほっぺと白イチゴ。
右側が、株が大きくて花芽分化が遅れたかおり野です。
かおり野は、12月20日頃が食べ頃でしょう。
写真4.順路2の紅ほっぺ・白イチゴの花が咲き始めました。
写真5.順路1の遅い夜冷処理の章姫。何とか12月20日頃の収穫開始に持っていきたい。
写真6.遅い夜冷の章姫は、花も大きくハウスの北側にあるので、収穫時期は
遅れるでしょう。遅れてほしい!
写真7.左が順路2の紅ほっぺ・白イチゴ。何とか主格時期が遅れてほしい。
写真8.遅い夜冷処理の紅ほっぺも、早くも花が咲いています。
写真9.半夜冷処理のかおり野の収穫が始まりました。
写真10.左が「もういっこ」。右が「スターナイト」。
写真10.手前から「もういっこ」。真ん中が「スターナイト」奥がアイベリー。
写真11.右側が、ホワイトベリー。左側がアイベリー。今年のアイベリーは、
収穫時期が早まったので、期待できそうです。
写真12。手前は白イチゴ。奥がアイベリー。
写真13。初収穫の章姫。糖度15.7度。完熟にしても、甘さ十分です。
写真14.初収穫の章姫。銅度14度。少し完熟にしては、低いですね!