夜冷処理によりイチゴの花芽分化をコントロールして収穫時期を生産者の希望の時期に合わせるのは、
この異常気象の中では、大変な労力と失敗したときの損失は、計り知れない。
山梨の自然界の花芽分化は、昨年より」少し早めになり、章姫の出蕾時期は、11月11日頃でしょう。
9月10月と昨年より大幅な温度上昇にもかかくぁらず、昨年より早めに花芽分化するのは、
館長の少ない経験で推測すると、今年のイチゴは、温度よりも雨や曇りの連続による、日照時間の減少と
秋雨前線による長雨や曇りかもしれません。
当館は、夜冷処理しているので、1回目の花芽分化は、そんなに狂いません。
しかし、2回目の花芽分化は、自然任せなので、この暖かい秋の影響で遅れる心配がありました。
夜冷処理の章姫と半夜冷処理の章姫には、2回目の花芽分化が起きていました。
残念なことに、遅い夜冷処理の章姫には、花芽分化が起きていませんでした。11月11日には、
2回目の花芽分化が起きないと大変なことになります。
作業の方は、定植も終わり、葉欠きやランナーや横芽取りが終わり、1年で一番仕事が少ない時期です。
今年のイチゴの生育の特徴は、出蕾までに出るランナーが少ない。しかし横芽は多い。
また、現在の所脇芽が品種により極端に少ないです。
イチゴが日照不足に対応するために、余分な生産物を作らないかもしれません。
写真1.JA甘楽富岡祐樹農産部の皆さんが、視察に来られました。館長と同じように、お客様の食の安全に
こだわる皆さんでした。楽しい時間を過ごさせていただきました。
早く、日本も農産物の安全に心がけていかないと、お子様のアトピー・アレルギーなど
様々な問題が起きるでしょう。
館長は、今年も殺虫剤や殺菌剤を使用しない残留農薬ぜる(無農薬栽培)を
行い、安全なイチゴをご提供します。
写真2.通路や休憩場もきれいになってきました。これからテーブルのニス塗や
通路マットの交換作業をします。
写真3.順路2の章姫。すっかり大きくなり、クラウンも太くなってきました。
写真4.手前が夜冷処理の章姫で、1個目の花がほぼ全数開花しています。
奥は、半夜冷処理の章姫。まだ蕾の段階です。来週には、開花するでしょう。
写真5.順路2のかおり野・紅ほっぺ・白イチゴ(ホワイトベリー)。
今年のかおり野は、株が大きく育っています。出蕾は、10月28日から
11月4日頃です。紅ほっぺの夜冷は開花し始めています。紅ほっぺの半夜冷処理は、
出蕾していて、来週開花でしょう。白イチゴも同じです。
写真6.手前が紅ほっぺと白イチゴ(ホワイトベリー)。後ろの列は、かおり野。
写真7.夜冷のかおり野や順路2の遅い夜冷処理の紅ほっぺと白イチゴ。
写真8.夜冷処理のかおり野。夜冷処理から出すタイミングが遅れて、
出蕾が小さいので、蕾を除去しています。収穫は無理!
写真9.遅い夜冷処理の章姫。背が低くクラウンががっちりした株に育っています。
この木姿が、館長の理想です。
写真10.背丈が低いです。どんな大きな花が咲くか楽しみです。
写真11.手前は「もういっこ」と言う品種のイチゴ。株が大きいので、今年から採用。
株が元気すぎて花芽がバラついています。大きい株ほど遅れそうです。
奥は、スターナイト。順調に生育しています。花も大きい。
写真12.右側が白イチゴ(ホワイトベリー)。左側がアイベリー。
アイベリーが急激に大きくなりました。出蕾を開始しています。
写真12.今年のアイベリは、苗の時大きく、夜冷処理後は小さく、現在は大きく育っています。
写真13.手前がスターナイト。奥が遅い夜冷のアイベリー。極端に小さかった
アイベリが、ようやく少し大きくなりました。
写真14.今年採用の「すず」。一番早く出蕾したのですが、全体的には遅れています。
株は元気に育っています。特徴は、鈴なりに実がなるそうです。
写真15.来シーズンの親株と捕植用の苗。整理してS棟に集約しました。
写真16.親株ハウスAの栽培ベットのヤシガラの交換が終わります。
写真17.親株ハウスのBの栽培ベットのヤシガラの交換中。
写真18.栽培ベットに使用するヤシガラの在庫。余りにも値上がりが激しいので
来シーズンの分を今シーズン購入しました。