イチゴのかおり野が、夜冷処理により花芽分化が起きたので、定植開始。

暑い8月も終わり朝晩が少し涼しく23度~25度となり、最高気温も35前後に収まってきました。

甲府の8月の最高気温の平均は、34.8度と昨年より0.3度高くなりました。

しかし、8月27日から台風10号の影響で一挙に最高気温の平均が下がりました。

8月26日までの最高気温の8月の最高気温の平均は、36.1度と大変厳しく、

昨年より1.6度も高くなりました。

当館も予想以上の最高気温により、苗に影響が出てしまいました。

特に暑さに弱いかおり野は、風通しの良くない高温の場所では、壊滅状態でした。

館長は様々な引出しを持っているので、何とか乗り切れそうです。

しかし、様々な対策を行うために通常より2人作業者を増やしました。

来年は、7月から8月の猛暑対策を行い、今年のような地獄の苦しみを避けたいと思います。

夜冷処理のかおり野に、花芽分化が起きたので今日定植しました。

挿し木のかおり野は、暑さにいじめられて余り生育が良くなかったので、収穫を諦めていました。

しかし、対策の効果が間に合い昨年よりのがっちりしたかおり野に予定より早く花芽が来ました。

原因は、8月27日からの台風10号により1週間近く雨や曇りで平均気温が低くなったので、

夜冷処理のかおり野が秋を感じて花芽分化が起きたのでしょう。

夜冷処理の章姫は、8月14日頃に花芽分化するでしょう。

まさかこんなに早く来るとは思わなかったので、実体顕微鏡で検査するのが遅れてしまいました。

大きい株のかおり野は、がくへん形成期で、定植が3~5日遅れたようです。

小苗は、少し遅れて花芽分化したようです。

館長の昨年までの栽培方針は、元気な苗を作り元気に育てる「スパルタ栽培」でした。

しかしながら、昨年や今年の猛暑の環境では、「思いやり栽培」でなければならないと感じています。

写真1.夜冷処理のハウス。手前のアイベリーと章姫の間が空いているのは、今日花芽分化した

   かおり野を定植したからです。

写真2.半夜冷処理のハウス。手前は、対策したかおり野の苗。大きく立派な苗です。

    20日頃に花芽分化するでしょう。

 

写真3.遅い夜冷処理のハウス。手前に対策したかおり野が有ります。

   9月26日頃に花芽分化。

写真4.栽培ハウスのかおり野。イチゴ狩りのかおり野は、夜冷処理なしで

   自然花芽分化を起こさせます。予定では、9月末です。

かおり野とかおり野の間の栽培ベットは、苗取りに使用したので、苗取りが終わり、

   急いで、8月14日頃の夜冷処理の紅ほっぺの定植に間に合うように栽培ベットを

   修正しています。

写真5.自然花芽分化待ちのかおり野。様々な花芽分化を起こす対策を行っています。

写真6.こちらは、夜冷処理を行ったかおり野です。11月末から12月上旬に

    収穫予定。少し早すぎますね!

写真7.今日定植したばかりの夜冷処理のかおり野。

 

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