ようやくお盆が終わりました。
館長は、お盆や日曜日が一番忙しいです。なぜなら、従業員の皆さんがお休みのため
館長一人で苗に水を与えたり、ハウスの遮光カーテンを開け閉めしたりする作業で忙しいです。
甲府の8月の最高気温の平均は、は、37度と暑くイチゴの苗も生育が遅れています。
最悪なことに、お盆を過ぎても温度は下がりません。今日もさしこうきおん38.1度です!
イチゴさんたちにとって一番良くないのは、地温が35度を超えることです。
根が茶色くなり栄養を吸収できないので、苗も細くなり根の張りもよくないようです。
やはり苗にとっては、最高気温は35度を切ってほしいですね!
兎に角、今年の高温(猛暑)は、高温障害を起こしつつあります。
常識では考えられないような障害が起きています。
昨年は、9月から10月の最低気温が高かったため、イチゴの花芽分化が遅れました。
この異常気象は、夜冷処理を行えば、解決できます。
今年のイチゴの苗の育苗中の気温が高い対策は、遮光しかありませんが、遮光をしすぎると
徒長して弱弱しい苗になり、12月のスタートから大きな実が収穫できなくなります。
館長は今年の7月から8月の猛暑を甘く見ていました。
来シーズンは、もっと真剣に猛暑(37度以上)対策をしないとよい苗は作れません。
現在は、冷静になって夜冷処理の開始時期などを、苗の大きさなどから判断して決めようと
思っています。
写真1.早い夜冷処理のハウス。苗の大きさの選別も完了していつでも、夜冷処理を開始できます。
手前のかおり野は、暑さで生育が止まっているので、夜冷処理を行うと
どうなるか不明です。不安ですね!夜冷開始日は、延期予定。
写真2.夜冷処理のハウス。ほぼ準備完了です。開始日は、延期予定。
写真3.遅い夜冷処理のハウス。夜冷処理は遅らせる予定。
写真4.章姫のハウス。このハウスのレイアウトが大きく変わりました。
1トレイに40本入れて、1列おきに並べて光が沢山行くようにしてありました。
しかし、温度を下げるために遮光をしているので、鉢広げをして1トレイに20本にしました。
苗に沢山日が当たるようにしました。8月26日までに根の張りを良くしなければなりません。
まだ暑いので、間に合うか心配です。月曜日に葉欠きをします。
写真5.1トレイに40本入れてあります。葉が密集するので、徒長したり生育が遅れます。
写真6.1トレイに20本に並び替えました。これで光が従来の2倍当たります、水の奪い合いも減ります。
写真7.栽培ハウスのかおり野。かおり野は、高温に弱いので生育が普通と極端に
遅い苗に別れました。このハウスは、最高気温が39度の時、41度ぐらいまで上がります。
来年は、もっと温度を下げるように対策します。
このハウスは、遮光以外に高温対策をしてあるので、まだかおり野が全滅せずに
生育しています。
写真8.栽培ハウスの温度の高いところに「葉無直接定植」したアイベリー。7月まで元気でしたが、
8月の猛暑で高温障害を起こしています。
写真9.こちらは、ハウスの涼しいエリアに「葉無挿し木定植」したアイベリーの
苗。先ほどの場所より温度が2度ぐらい低いので、葉も緑で元気です。