第一陣の夜冷処理のイチゴの章姫の定植が完了!猛暑日が激減してきました!

今年の狂ったような猛暑も、ようやく涼しくなりそうです。

甲府の昨年の猛暑日の日数は、44日でしたが、今年は58日でした。

イチゴの施設園芸に関して、この猛暑が続くと標準的な施設での栽培が難しくなります。

施設園芸で収益を確保するには、出来るだけ栽培期間を長くしなければなりません。

今年もすでに2百万円を投資して7~9月の温暖化対策をしました。

来年は、5~8月の親株の温暖化対策が必要になります。

温暖化対策の投資を続けない限り、イチゴの栽培期間が現在の6か月からどんどん減少するでしょう。

館長は、8月6日から「鼠経ヘルニアの手術」を行い。8月8日に退院する予定でしたが、

尿カテーテルを抜く時に出血して、内やかやと有り、出血が止まるまでの8月26日まで、

入院状態で体が動けずイチゴの栽培ハウスには、出てこれませんでした。

その間、副館長の穴山君が頑張ってくれたので、それなりのレベルの苗が確保できました。

しかし、館長不在という不運な出来事のほかに、過去にないほどの猛暑日でイチゴの苗の生育が

遅れてしまいました。

また、猛暑日の中で従業員が無理をすると熱中症や体調を崩す原因にもなるので、作業時間も

短くせざるを得ませんでした。従って、水やりや葉欠きなどの手入れもできませんでした。

館長は、出血が止まった8月の26日から少しづつイチゴのハウスに出来てきて、栽培の

計画を作成したり、修正しながら、ハウスで仕事をする時間を延ばしてきました。

昨日から、朝の5時半から夕方の5時頃まで仕事が出来るように、体力も回復してきました。

しかし、10Kg以上の重い物は持てません。毎日、尿から出血しないか気にしながら

作業を少しづつ行っています。

館長の体力の回復により、遅れていた作業や苗の生育も少しづつ取り藻でせてきました。

9月の20日頃には、ほぼ昨年の実績に追い付きそうです。

9月に入り、夜冷処理の定植が開始しました。

当館は、夜冷処理(12月上旬から収穫)と半夜冷処理(12月中旬から収穫)と遅い夜冷処理

(12月下旬から収穫)の3段階に分けて収穫を行います。

苗の出来栄え的には、最初程よくなく10月上旬に植える苗は例年並み以上の出来栄えになるでしょう。

9月9日に定植した章姫夜冷処理の苗は、根の出が少なく、小さい苗になりました。

12月上旬の収穫時期まで、約3月あるので、株を大きく育てることに専念します。

苗が小さくて花芽分化したので、大きい実は期待できません。

写真1.夜冷処理のハウスには、奥の方に、まだ花芽分化の遅い紅ほっぺが残っています。

    手前の8割がたの苗は、遅い夜冷処理の苗です葉が黄色い苗は、紅ほっぺの

    高温障害の苗です。今月中に正常な苗に戻しいます。

写真2.半夜冷処理のハウス。今年は、12月中旬から収穫する苗の本数を増やしました。

   奥の方の苗は、緑色が濃いので、肥料が多すぎたかもしれません。

写真3.遅い夜冷処理のハウスは、少し遅らせて夜冷処理を開始するかおり野しか、

    残っていません。かおり野以外は、夜冷処理のハウスに移動しました。

写真4.親株や捕植用の苗のハウス。猛暑で小苗しかありません。親株も不足し雄なので、

    10月に苗取りをしなければならないでしょう。それまで、親株が元気だとよいのですが。

写真5.例年一番最初に定植するかおり野。例年の苗より小ぶりです。

写真6.9月12日に定植した、夜冷処理の章姫。例年より苗は小苗です。幸いのことに

    根の出が良くないので、徒長はしていません。根が出ていないと、定植する時に、

    根鉢が崩れて生育が遅れます。

    今年は、9月の定植時の猛暑対策をしたので、どんな効果が得られるか、楽しみです!

 

写真7.順路2の無処理のかおり野と夜冷処理のホワイトベリー。かおり野は、例年12月末頃に

   収穫できるのですが、今年は館長が不在だったため、若干収穫時期が遅れそうです。

   あたらしい栽培方法を導入したので、もしかすると12対末に収穫できるかもしれません。

写真8.遅れていた北側の栽培ベットのココ盛りと白マルチ張りがようやく終わりました。

    栽培ベットが遅れると夜冷処理の苗が定植出来ないので、心配でした。

写真9.遅れていた南側の栽培ベットのココ盛りと白マルチ張りが終わりました。