今年度のいちご狩りは、5月20日で終了しました。
山梨県の今年度の収穫状況は、1回目の収穫サイクルが大幅に遅れて1月中旬から2月上旬に
1~2月遅れました。
また、4月と5月は、2~3月の異常気象で少なかったようです。
つまり、過去最低の収穫量になったようです。
この理由は、過去最悪の温暖化は、従来の栽培方法や従来の設備(ハウスと環境設備)で
対応できなくなってきたようです。
当館は、一昨年、温暖化対策投資1000万円を投資して、2年目になりました。
温暖化がさらに進んだため、完全には改善されませんでしたが、80%は
効果が出てきたようです。
当館は、12月から収穫を開始して5月末までコンスタントに収穫出来ました。
しかしながら、月別では収穫量が変動して、全ての月が100点ではありませんでした。
良くなかった内容
1.12月の収穫量に拘り、12月にイチゴを沢山ならせたので、株の成長が遅れて5月の収穫量が
減ってしまった。
収穫作業が増えたため、イチゴの手入れが遅れた。
山梨県や全国のイチゴの出荷が少なかったので、当館にイチゴがあるにもかかわらず、
直接買いに来られるお客様がすくなかった。
仕方なく市場に出荷しました。幸い、高い価格で購入していただきました。
2.二回目の実を早く収穫するために、温度を高くして山梨の他のイチゴ園の1回目と同じ時期に
収穫した。これも少し無理をしたので、3月以降の収穫量が少なくなった。
A重油代金も高くついた。
3.後半は、直売が例年より増加したので、脇芽取りなどの手入れが遅れた。
4.定植時の温度が例年より高く、定植後の生育が遅れた。
5.いちご狩りのお客様が激減して、山梨県内で顧客の奪い合い。
(1)コロナの発生した4年間で外出がへり、いちご狩りが忘れられた。
(2)首都圏にイチゴ園が増加して、交通費がかかる山梨にいちご狩りに来ない。
(3)食べ放題を好むお客さまが減った。
(4)スーパーのイチゴが高騰したうえ、糖度が低いので、お客様のイチゴ離れ。
6.経費が大幅に増加。5%上昇などと言う可愛い物でなく10%以上値上がりが、収益を圧迫。
良かったこと
1.イチゴの糖度が高くなって、例年より直売やいちご狩りのお土産が売れるようになった。
2.いちご狩りのお客様から甘いと高評価を得た。来年のリピーターが増えそう。
3.大きな収穫休みが少なかった。
4.贈答用の高いイチゴの箱の販売が増えた。特定ユーザに購入していただけたようだ。
景気が上向いているようだ。
5.イチゴを購入するお客様が、中央市近辺でなく県内に広がった。
特にホワイトベリー(白イチゴ)の噂が広まったようだ。
6,新人が後半戦力になってきた。
今後の進め方
さらなる、温暖化対策と顧客集客対策が必要。
1.苗取り対策
2.定植時の高温対策
3.2月3月の温度の乱高下の対策
4.12月の集客対策と12月の収穫量を抑える。
5.12月から5月までの収穫量の安定化
6.経費削減対策
7.高い資材から安い資材に変える。
8.さらなる糖度アップと無農薬栽培の維持を図りお客さまのニーズにこたえる。
9.お客様には申し訳ありませんが、値上げをお願いする。
温暖化による減収・資材の高騰・人件費のアップ
10.章姫の苗の委託販売を減らす。
11.作業者の熱中症対策。(暑い午後は休む・冷房の活用・受注量を減らす)
などを実施して、お客様にご満足いただく。
ここ数年以内に、山梨のイチゴ園は、自然淘汰されるでしょう。
他のイチゴ園に負けないよう、 改善をします。
写真1.甘いイチゴと安全な無農薬や3種類のイチゴの食べ比べが用化された、3種類の
贈答用イチゴは、安いと好評。この贈答用は、他のイチゴ園に負けません。