今年の天候は異常続きです。
6月末からの猛暑。7月23日頃までの梅雨。晴れた日や曇りが半分の8月と9月。
全体的に日照不足のため、イチゴの苗の根の発根はよくありません。
当然、地上部の葉小さかったり茎の太さも細いです。
今年の農産物は、異常気象よる不作と肥料や人件費の高騰で、年末まで高騰が続くでしょう。
今年の10月から3月頃までの天候の予測は、10月は暖かく、11月は平年並み
12月から急激に寒くなり、1月以降は例年より寒くなるそうです。
これに似た年は、」2013年の7月から年末と、2014年の1月から3月頃だそうです。
2014年は、忘れもしない大雪で館長のハウス8棟が全て積雪で倒壊しました。
来年は、同じような積雪が有っても絶対にハウスはツブシません!
イチゴの苗の難しさは、
1.親株のランナの苗の差。例太郎苗・次郎苗・三郎苗・四郎苗で苗の大きさが変わる。
2.苗を取った日から」定植までの二日に差が出るので、苗の大きさが変わる。
3.育苗ハウスの置き場所で日照に差が出るので、苗の大きさが変わる。
4.天候により苗の大きさが変わる。
などです。定植後の環境により苗の生育も代わります。
1.日当たりの良い場所と良くない場所で苗の大きさが変わる。
2.ベットにより、給液量に差が出て、苗の大きさが変わる。
3.妻面ほど生育が良い。
このような環境の中で、苗を定植して株を大きくしながら出蕾を待ち、収穫を迎えます。
昨年は、日照不足で苗の生育が遅れたり、8月の猛暑で苗が弱ったりしました。
今年は、それぞれ対策をしたので他の農園が猛暑と日照不足で苦しむ中、当館の苗は、
例年より大きく作れました。
しかし、運の悪いことに定植した9月中旬から末まで、台風の影響などで曇りや雨が多く、
せっかく定植した苗の生育が遅いです。
夜冷処理から定植までは、計画に対して1~2日の差におさまっています。
収穫開始時期は、これから12月までの天候に影響されますが、順調に進むでしょう。
今年の定植後の苗の特徴は、
1,葉露の出るのが遅い(推定原因;朝日が出ない・根の出が良くない)ので、生育が遅い。
2.定植後のランナーの出が早いので、もしかしたら花芽分化の見落としにより、出蕾が
計画より早くなり、実の大きさが小さくなる可能性があります。
3.苗が大きく作れたので、新葉が大きく、茎も太いので大きな株になり、大きな実が期待できる。
4.日照不足対策が良かったので、苗の徒長が少ない。
今日までに、夜冷処理の苗と半夜冷処理の苗の定植がほぼ終わりました。
今年の章姫は、夜冷処理苗が一番大きいく、半夜冷が2番目、遅い夜冷処理の苗が3番目です。
紅ほっぺは、半夜冷処理の苗が一番大きく、夜冷処理の苗が2番目で、」遅い夜冷処理の苗は、
3番目の大きさです。
ホワイトベリーは、夜冷処理が1番大きく順番に半夜冷、遅い夜冷と続きます。
残りは、遅い夜冷処理の苗の定植で、全体の25%残っています。
例年花芽分化の遅いアイベリーの夜冷処理の苗に花芽分化が起き、本日定植しました。
心配していた、自然花芽分化のかおり野もどうやら、ここ数日の寒さにより花芽分化が
起きているようです。10月末頃の出蕾予定です。
写真1.半夜冷の紅ほっぺの苗。良い苗が沢山出ています。赤い色の根は理由は不明ですが、
元気な苗でます。
写真2.半夜冷処理の定植後の章姫。半夜冷処理の苗は、病害虫の駆除の観点から、新芽1本と
葉の付いた茎2本にしてあります。
写真3.9月14日に定植した章姫の夜冷苗。コロナの感染で葉欠きが遅れて茎の本数が
4本ぐらいありました。活着したので、新芽1本と2本の茎にしました。
写真4.ようやく新葉に葉露が沢山出て来ました。葉露を出すことにより、水分の中の
肥料を吸収します。
写真5.今年は、苗が良かったので古い葉を早く除去しました。
その分、株がスッキリしました。1~2週間後は、大きな株になるので
楽しみです!
写真6.左側が9月14日に定植した夜冷処理の章姫。右側が9月19日に定植した
半夜冷処理の章姫。
写真7.順路2のかおり野・紅ほっぺ・ホワイトベリー。3種類の定植が全て
完了しました。かおり野の出来栄えは、例年並みか少し遅れ気味です。
しかし、今年のかおり野は、昨年より花芽分化が遅いので粒の大きさは
変わらないでしょう。紅ほっぺとホワイトベリーは、過去最高に良い株です。
写真8.紅ほっぺとホワイトベリの混色定植。
こちらの順路2のかおり野・紅ほっぺ・ホワイトベリーの方の苗が大きくて良いです。
偶然良い苗が集まりました。
写真9。左側が夜冷処理の紅ほっぺ。右側が夜冷処理のホワイトベリ。どちらの苗も
過去最高で、新葉が大きく、新葉の茎も太いです。
写真10.この章姫は、「葉無直接定植」でかおり野とかおり野と同じように
可能な限り肥料を薄くしました。何時花芽分化するか楽しみです。
10月上旬に花芽分化すれば、最高の結果になります。期待せずに
花芽分化が起きるのを待ちます。
写真11。右側が、9月16日に定植した夜冷処理のホワイトベリー。
左側が9月24日に定植したアイベリー。アイベリーの花芽分化は、
一番遅いです!