今週の気温は、27日の37.3度に始まり、7月1日の38.5度で終わりました。
日本で一番暑い日の苗取になりました。
他の農園では、この猛暑(38度)では、苗取が出来なかったでしょう。
出来たとしても、病気などで活着率は低下するでしょう。
従業員の皆さんが、熱中症にならないよう最大の注意を払いながら、1時間に1回のドリンクタイムを
設けたりして、無事に乗り切りました。
テレビで猛暑で暑いとインタビューを受けていましたが、私たち農家は、暑いハウスに35度の8時から
5時頃までいて、最高40度に耐えて作業をしなければならない時が有ります。
今回は、まさかの1週間!!!!!!!!!!
従業員の皆さんには、感謝しても仕切れません。
苗取の時期は、親株の生育や育苗ハウスの準備などから、簡単に挿し木の時期や期間を変更できません。
挿し木のは、館長の特許の「葉無挿し木法」のためどんなに暑くても事前に分かっていれば、対応が出来ます。
挿し木の管理幅が大きいので、遮光により「照度」を下げたり、気温を下げたりします。
さらに、散水間隔と量を調整しながら、挿し木に有った気温(環境)にします。
一番難しいのは、「葉無直接定植法」で頭上冠水が出来ないので、ベット(培地)の管理が難しいです。
こちらも先行生産で1500本苗取無て、直接苗を定植しました。
もう活着して元気に新葉を出しています。
この1500本の先行生産は、手違いがあり活着率は95~97%になりそうです。
5日からのかおり野4000本の「葉無直接定植法」は、100%の活着率を目指して
頑張ります。
館長の特許の実施も4年以上になってきたので、様々な科学的条件が判明してきて、失敗の確率が減り、
何と言っても高確率の活着率(目指せ100%)が魅力です。
しかし、今回は意外なことに親株についている苗の品質が、この猛暑日(37~39度)で悪くなっていることに
気が付きました。育苗ハウスの苗の根は、黒く枯れて使い物になりませんでした。
急遽、万一のことを考えて残しておいた栽培ハウスの苗を使用しました。
栽培ハウスの苗の根は白いのですが、高温で根の出が良くないので、もしかしたら6月27日から挿し木した苗
の。活着率が少し落ちるかもしれません。
6月20日に挿し木した苗は、高温(38度)に耐えて、過去最高の活着率になりそうです。
来年からは、親株がこの高温に耐えられるような、親株ハウスに改造しなければなりません。
今年の関東や日本全国のイチゴの苗は、6月末の高温で苗が減ったり、親株が炭疽病になったりして、
過去にないような苗不足になると館長は推測しています。
館長が一番驚いたのは、外気温が39度になってもハウス内の温語が40度以上にならなかったことです。
館長の長年の温暖化対策(高温対策)が、効果を発揮して嬉しいです。
暑い高温(38度)を乗り切ったと思えば、来週は、一転して梅雨の気候に逆戻り。
今夕の土日も、対策に追われます。(先週は猛暑対策)
S棟の遮光カーテンを75%から25%に切り替えました。S棟だけ後で追加して作った
安いハウスのため、まだ適切な遮光カーテンの組み合わせが見つかっていません。
他の2棟は、それなりに耐えられます。
写真1。かおり野の黒い根。「無病徴炭疽病」が出た親株の苗。かおり野は、
事前に緊急対策用の栽培ハウスの苗を使用。
写真2.章姫の黒い根。急遽、緊急対策用栽培ハウスの苗を使用。
写真3.今日外した、猛暑日用の70%遮光。ほとんど隙間が無いので、光をほとんどシャットします。
写真4.今日取り付けた梅雨用の25%遮光カーテン。向こうが透けて見えます。