12年の11月と12月のいちご狩りハウスの温度比較。異常な寒さが、野菜の生育に影響が出てきました。

 
 今年の寒さは、異常です。
この寒さの影響でスーパーでは、野菜が2~4割高となっています。
 私たちがお風呂の温度が1度高くなるだけでも、長時間耐えられません。
 植物にとって0.5の温度差でも大きく生育が狂います
ましてや、今年のように1度~2度も低ければ、何が起きても不思議はありません。

10年から12年までの甲府の気温(11月と12月)の比較をしました。
 

  平均気温 最高気温 最低気温 湿度平均 日照時間
2010年11月 9.7 16.3 4.2 64.9 6.7
2011年11月 12.0 17.7 7.2 69.3 5.8
2012年11月 9.7 15.7 4.4 62.9 6.8
11年比 -2.3 -1.9 -2.8 -6.4 1.0
10年比 0.0 -0.6 0.2 -2.0 0.1
2010年12月 6.2 12.4 1 59 6.7
2011年12月 4.9 10.9 0.2 58.4 7
2012年12月 3.8 9.6 -1.2 56.6 6.3
11年比 -1.1 -1.3 -1.4 -1.8 -0.7
10年比 -2.4 -2.8 -2.2 -2.4 -0.4

11月は、11年比で1.9~2.8度も温度が低かった。

12月は、異常に寒かった11年比でも1.1~1.4度も低かった。
平年並みだった10年比では、2.2~2.8度も低かった。
さらに、雨や曇りが多く、日照も0.7時間(約1割)も少なくなっています。

この12月の異常な寒さと日照不足は、現時点でイチゴが赤くなるのを遅らせています。
しかし、1~3か月先には、もっと悪影響が出るのではと心配しています。
1.2番花や3番花の遅れ
2.新芽・新葉が小さく弱く生育不良になる
3.2番花の花が小さく、花数が多い。
つまり、イチゴの実が小さくなりそうです
もっと悪影響が出るかもしれません?

とにかく、この寒さをカバーすべくいちご狩りハウス内の温度を高くしたり、LEDで日照時間不足を補い、炭酸ガスも多めにするよう、様々なイチゴの栽培条件を良くするように努めます。
 館長は、6連投のハウスに各1台、合計6台装備してありますので、十分温度を高くできます。
 しかし、A重油の使用量が増えるのには、頭が痛いです

 写真1.長野からご来館された安達さま。
昨年は、ご予約が多くてご来館をお断りして、申し訳ありませんでした

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