今週も忙しい毎日でした。
その分、色々な良い成果があり、嬉しい一週間でした。
この時期は、花芽分化や日照時間の関係で、イチゴ栽培にとって1分1秒を争う
作業が多いです。所謂、「タイム イズ マネー」です。
1.栽培委託を受けている苗の出荷が完了。
今年は、館長が急がせたこともありますが、全体的に皆さん定植が早いです。
19日から、館長は自分の苗に全精力をつぎ込めます。
2.館長が指導している某企業の定植が完了しました。
定植の重要さと、速やかな対応について、指導。
今年は、この企業の皆さんとイチゴの栽培の成果の競争です。
弟子と言えど、皆さん熱心なうえ新鋭機をお持ちなので、油断できません!
今年は、イチゴの栽培を競う相手が出来て、楽しいです。
3.9月18日、短日夜冷処理の章姫に花芽分化を確認しました。
9月14日には、花芽分化を核に出来ませんでしたが、9月18日に確認できました。
例年並みです。新しい夜冷設備で処理した分、苗の個体差が無くなり花芽分化が
平均的に起きることを祈っています。
4.無処理のかおり野や章姫や紅ほっぺやアスカルビーの定植が完了しました。
今年は、昨年同様最低夜温が20度を切るのが早く、無処理苗も花芽分化が
早いと推測されます。10月末~11月上旬に出蕾するでしょう。
収穫は、苗の大きさによりますが、12月中旬から末頃。
現在は、葉露が出たり、葉にツヤが出てきたりして、元気に生育しています。
5.短日夜冷処理の章姫や紅ほっぺやホワイトレディの定植が完了。
花芽分化の予測と最低夜温の見込みから判断して、9月15日から定植して、18日に完了。
早すぎると、花芽分化苗と未分化苗が混在して、収穫時期がバラツキマス。
遅すぎると、花芽分化をしている蕾に栄養が不足して、小さな花しかさかず、大きな実が
収穫出来ません。
6.半短日夜冷処理苗の最後の葉下記をしました。
定植後速やかに出蕾を迎えるので、出来るだけイチゴの苗をを大きくしなければなりません。
そのためには、葉欠きをして苗に生育を促さなければなりません。
写真1.葉欠き前の半短日夜冷処理の章姫。
古い葉が密集していて新芽に光や水や肥料が届きません。
写真2.葉欠き後の半短日夜冷処理の章姫。
写真3.9月3日に定植した無処理の紅ほっぺ。
新葉に元気に葉露が出ています。古い葉は葉露が出ないので、葉欠きが必要です。
館長には、「真珠の涙」に見えます。
元気な苗は、葉がピカピカになります。
人間の肌によく似ています。
写真4.花芽分化が起きている章姫。
当館は、実体顕微鏡(100倍)でクラウンの所の出蕾状況を見て判断します。
余りにも小さいので見逃すことが多いです。
茎がクネクネ曲がっていることからも判断できます。
今年の短日夜冷処理の章姫や紅ほっぺの苗は、大きな苗でばらつきもなく
過去最高の出来栄えです。
写真5.今年も友人から高価な松茸が届きました。
何とも言えない松茸の香りは、秋を感じさせ、イチゴの花芽分化を感じます。
今年の松茸は、みずみずしく香りが良いです。
お腹一杯松茸御飯をたべ、焼き松茸を楽しみました。